ケフィアヨーグルトの作り方

ケフィアヨーグルトは市販されていません。
酵母が活きているため、発酵時に微量の炭酸ガスが発生し、密封された容器での販売の場合、容器の破損の恐れがあるからです。

したがって、まずケフィアの種菌を手に入れる必要があります。
種菌はスーパーやドラッグストアでは売っていないので、私は通販で購入しています。
私がこれまでに購入したことのあるケフィア種菌の一覧

ケフィアヨーグルトの作り方はとっても簡単。また、自宅で手作りなので無添加、無着色!安心で安全なヨーグルトを作れます。このページでは、ケフィア倶楽部で販売している『スーパーケフィアヨーグルトはじめてセット』を例に説明します。こちらは手作りケフィアがお得な価格で試せる初回限定のセットで、初心者でもわかりやすいように必要な道具と正しい作り方の説明書も付いています。


@ 注文して届いたケフィア倶楽部スーパーケフィアヨーグルトの中身を確認します。

注文すると、1週間前後で商品が届きます。発送はJP日本郵便。
私が注文した時は注文から4日後に届きました。
送られてきた商品は、箱ティッシュを2個重ねたくらいの大きさで、意外と小さい印象です。

この『はじめてセット』はお得な価格で試せる初回限定のセットです。このセットに入っている物を別々に購入するよりずっと安い価格で購入できます。

箱を開けると、以下の物が入ってます。

  • スーパーケフィアヨーグルトのたね菌1g(牛乳500ml用)×10本
  • くるみちゃんポット
  • 小さなおたま
  • 発酵ヘルパーくるみちゃん
  • くるみちゃんの取扱説明書・保証書

スーパーケフィアヨーグルトのたね菌は常温便で送られてきます(試験により常温輸送の安全性は確認されています)が、商品到着後は品質保持のため冷蔵庫で保管してください。短期間で菌の活動が弱まることはないようですが、長期に渡って高温多湿の場所に放置すると菌の活性力が徐々に低下していきます。

以下、たね菌の袋に記述されている内容です。
たね菌の原産国はカナダ。
賞味期限は、私の場合は購入月から10ヶ月後ぐらいの日付が書かれています。
原材料は、脱脂粉乳、乳酸菌、ビフィズス菌、酵母。
主な菌は、Lb.アシドフィルス、Lb.カゼイ・ラムノーサス、Lc.クレモリス、Lc.ラクチス、Lc.ジアセチラクチス、以上が乳酸菌。B.ロングム(ビフィズス菌)、S.ラクチス(酵母)。


A 牛乳を入れます。

まずは、くるみちゃんポットの容器を使用する前に、台所洗剤でよく洗いましょう。
次にスーパーなどで買ってきた牛乳(自分で用意するものは牛乳のみです)500mlを、くるみちゃんポットに入れます。くるみちゃんポットには目盛りが付いてますので、500mlの目盛り線まで牛乳を入れます。

牛乳の種類や殺菌温度により、ケフィアヨーグルトの出来上がり具合も変わってくるので注意して下さい。低温殺菌牛乳(あまり生産されていませんが)は一般の牛乳に比べて、熱やホモジナイズ(脂肪の均一化)の影響がなく、ヨーグルトに適するタンパク質の変性が不十分で固まりがよくないと考えられます。

以下の表は、牛乳の種類と殺菌温度によるケフィアヨーグルトの出来上がり具合を示したものです。

種類別名称殺菌温度出来上がりの様子
成分無調整牛乳 超高温殺菌牛乳(ロングライフ) とてもなめらかでクリーミーです
成分無調整牛乳 高温殺菌牛乳 とてもなめらかでクリーミーです
成分無調整牛乳 低温殺菌牛乳 商品によって固まり具合が違います
成分調整牛乳 高温殺菌牛乳 商品によって固まり具合が違います
低脂肪牛乳 高温殺菌牛乳 さっぱりとした味わいになります
無脂肪牛乳 高温殺菌牛乳 さっぱりとした味わいになります
加工乳 高温殺菌牛乳 脂肪分量によりますができます
乳飲料 殺菌温度はありません 乳飲料ではできません

『毎日○太』、『カルシ○ムの達人』などに代表されるカルシウム入りの乳飲料は、牛乳の成分ではないカルシウムなどを加えており、発酵の邪魔をしているようです。
ケフィアヨーグルト作りには使用する牛乳は成分表示『牛乳』のものにして下さい。

※公正競争規約(2001年(平成13年))の改正により、生乳を100%使用していないものは商品名に『牛乳』という文字を使用できなくなりました。よって『加工乳』や『乳飲料』には、『牛乳』という文字を使用できませんので、ヨーグルト作りに適した牛乳については、商品名でも判断することもできます。


B たね菌を入れます。

くるみちゃんポットにたね菌1本を入れてください。
牛乳500ml=たね菌1本です。かき混ぜる必要はありません。そのままの状態でふたをします。


C くるみちゃんで発酵させます。

ケフィアヨーグルト専用発酵ヘルパー「くるみちゃん」をくるみちゃんポット(容器)に、密着するようしっかり巻き付け、マジックテープで留めます。
次に電源プラグをコンセントに差し込みます。

外側を触っても温かく感じないので最初は不安になりますが、発酵最適温度である25℃前後に温度が設定されていて、体温よりも低いため、温度を感じにくいのかもしれません。
発酵中に25℃に達すると感温リードスイッチが作動し通電がストップするようになっており(見た感じでは全然わかりませんが)、常に発酵最適温度を保ちます。これにより、気温が25℃を超えるような暖かい季節や冬場でも美味しいケフィアヨーグルトを作ることができます。

※冷蔵庫には入れません。
※発酵時間中にかき混ぜたり、揺すると上手に固まらないことがあるので、振動を与えないで下さい。
※夏の時期は直射日光を避けて、風通しのよい所に置いて下さい。
※ケフィアヨーグルトのたね菌を入れた牛乳は室温に出しておいても菌が発酵し始めますので心配ありません。


D ケフィアヨーグルトの出来上がり!

およそ24時間でおいしいケフィアヨーグルトが出来上がります。
くるみちゃんの電源プラグを抜いて、くるんでいたくるみちゃんを外します。
出来上がったケフィアヨーグルトは冷蔵庫で保存して、1週間以内に食べちゃって下さい。

器に盛って出来上がり!
そのままでも美味しいし、果物を入れたり、メープルシロップや蜂蜜などを入れても美味しいです。

くるみちゃんポットは使用後に台所洗剤でよく洗い、乾燥させて保管してください。水分が残っていると雑菌の繁殖の原因となり、ケフィアヨーグルトの発酵の妨げになることもあります。清潔を心掛けましょう。うまく出来ない場合は『ケフィアヨーグルトが出来ない場合』を確認してみて下さい。

実際に作ってみた感想としては、市販されているヨーグルトと比べると若干やわらかい感じがします。それは凝固剤を一切使わないで、乳酸菌や酵母の力だけで固まっているからです。冷蔵庫に入れておくと少し固まるような気がしました。

味は酸味が強くないのでそのままでも美味しく食べられますね。それと、時間が経つにつれ水分が出て来ます。これも凝固剤を使っていないからなんですが、実はこの水分は『乳清』といってミネラルなどの牛乳の栄養素が含まれていますので、捨てずに混ぜて食べちゃうことをオススメします。

はじめて作ったケフィアヨーグルトは、思いのほか上手にできました。
ていうか、牛乳入れて、たね菌入れて、くるみちゃんを巻いただけなんですよね。これといって何にもしてないというか、こんなに簡単に作れるとは驚きました。


手作りケフィア